四谷生・早稲アカ生も知らない【四谷大塚・非公式マニュアル】中学受験で3人に2人が第一志望校に受かる塾が教えるテスト活用法


0 はじめに

1 基礎知識編①週テスト

2 基礎知識編②組分けテスト

3 基礎知識編③合不合判定テスト

4 基礎知識編まとめ

5 テスト別実践編①週テスト

6 テスト別実践編②組分けテスト

7 テスト別実践編③合不合判定テスト

8 四谷大塚のカリキュラムの欠点

9 予習シリーズの使い方

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はじめに

早速ですが、お子様が四谷大塚や早稲田アカデミーなどの塾にお通いの保護者のみなさま!

四谷大塚のシステムの最大の特徴は何だと思いますか?

四谷大塚について語る人は、判で押したように、予習シリーズの完成度の高さを称賛します。

もちろん予習シリーズの完成度の高さは称賛に値します。

しかし、予習シリーズの完成度の高さはほとんどすべての人が称賛することです。

予習シリーズの完成度の高さを称賛しても、情報価値がないと言わざるをえません。

しかも、現場を知らないのでしょうか?

サピックスなどの他塾から四谷大塚に転塾した人が指摘する四谷大塚の最大の特徴は何か想像できますでしょうか?

答えは予習シリーズの完成度の高さではありません。

生徒の言葉を借りれば、「毎週ガチなテストがあるところ」です。

これは四谷大塚のシステムの本質をついている答えです。

たしかに、予習シリーズの完成度は高いと思います。

しかし、予習シリーズは代替可能なのです。

実際、サピックスであれ、栄光ゼミナールであれ、教材のベースは予習シリーズです。

差はあるにしても、本質的な差ではないのです。

では、四谷大塚の最大の特徴が「毎週ガチなテストがあること」だとして、これをどのように活用すればよいのでしょうか?

1 基礎知識編①週テスト

まず、基本的なところから説明します。

四谷大塚の場合、毎週の学習内容が出題される週テストが毎週末実施されます。

たんなる小テストではない、模試レベルに近いテストです。

5年生と6年生上半期のテスト時間は算数・国語各50分、理科・社会各20分です。

ほぼ入試問題レベルの長さです。

なお、S・C・B・Aのコースごとに異なる問題となっています。

2 基礎知識編②組分けテスト

週テストが4週にわたって実施された後、5週目に組分けテストが実施されます。

組分けテストは4週分の学習内容を出題範囲とした公開模試です。

四谷大塚のカリキュラムで勉強している、1万人を越える生徒が受験します。

5年生と6年生のテスト時間は算数・国語各50分、理科・社会各35分です。

入試問題より長いくらいです。

3 基礎知識編③合不合判定テスト

また、6年生になると、合不合判定テストという志望校判定テストも年6回実施されます。

合不合判定テストは1万人以上の受験生を集める代表的な志望校判定テストです。

しかも、上位層から下位層まで幅広い受験生を集めているのが特徴です。

模試は受験者が多く、しかも受験者の学力層が幅広いほど、信頼度が上がります。

そういう意味で、合不合判定テストは信頼度がもっとも高い志望校判定テストだと言えます。

ちなみに、テスト時間は、組分けテストと同じ算数・国語各50分、理科・社会各35分です。

4 基礎知識編まとめ

四谷大塚のシステムでは、週テスト、組分けテスト、合不合判定テストをあわせて、年間約40回ほどの「ガチなテスト」が実施されます

このように、模試レベルのテストが頻繁に行われるというのが四谷大塚で活用すべき最良の特徴でしょう

知識の定着にはインプットよりアウトプットの方が重要だと研究で実証されています。

つまり、ただ授業を聞いて、知識をインプットするより、テストに取り組む中で、習得した知識をアウトプットした方が知識が定着するのです

5 テスト別実践編①週テスト

さて、週テスト、組分けテスト、合不合判定テスト、それぞれの活用法について具体的に説明しましょう。

まず、週テストですが、週テスト問題集は週テスト前には使用しない方がよいと思います。

悲鳴が聞こえてきそうです。

週テスト前に週テスト問題集に取り組んでおかないと、週テストが悲惨な結果になっちゃう!

しかし、そこが落とし穴なのです!

週テスト問題集は週テストの数値替えテストと言っていいものです

よって、週テスト前に週テスト問題集に取り組んでおけば、週テストの点数がある程度かさ上げされます。

しかし、それはあまりにももったいないことです。

せっかくの「ガチなテスト」が数値替えテストになってしまうのですから。

入試問題はどのような問題が出るのかが完全には予想できない「ガチなテスト」です。

入試問題で絶対に出題されない問題が何か、おわかりになりますか?

過去問の問題です。

最終的には、何が出題されるかわからない入試問題と格闘しなくてはならないのです。

なのに、普段は数値替えテストを受けて、入試のミニ・リハーサルを行う機会をみすみす逃してしまうというのはもったいなさすぎます

週テストの成績など、どうでもよくありませんか?

週テストの成績がよくても、入試で落ちたら、何の意味もありません。

私どもの塾の合格実績が示すように、週テスト前に週テスト問題集に取り組まないようにするだけでも、最終的な入試結果はよくなります。

では、週テスト問題集はいつ使えばよいのでしょうか?

組分けテスト前です。

週テスト問題集は素晴らしい問題集です。

うまく活用しない手はありません。

また、四谷大塚のカリキュラムの欠点として、組分けテストの準備期間が短すぎるという指摘もあります

そこで、週テスト問題集をうまく活用しましょう。

週テスト問題集に一通り取り組めば、組分けテストの出題内容をほぼカバーできます

週テストの復習にもなります。

復習は時間をおいて行った方がよいということが研究で実証されています。

週テスト問題集に取り組むのは組分けテスト前がベストなのです

6 テスト別実践編②組分けテスト

次に、組分けテストですが、何よりもデータが大事です。

1万人以上の母集団の中での、わが子の客観的な位置がわかります

1万人以上の受験生の各問の正答率などもわかります

よって、克服すべき課題も見つけやすくなっています

週テストはコース別で母集団が小さいので、偏差値や正答率などのデータは使いものになりません。

繰り返しになりますが、模試のデータは、母集団が大きく、母集団が幅広い層からなる方が信頼に値します。

7 テスト別実践編③合不合判定テスト

最後に、合不合判定テストです。

合不合判定テストの概要はさきほど示しました。

ここでは合不合判定テストの活用法を紹介します。

合不合判定テストは予習シリーズのダイジェストであり、間近に迫った入試問題の予想問題と言えます

よって、全6回を最良の入試問題集として活用しましょう

私どもの塾では、週テスト問題集中の1年前の合不合判定テスト、最新の合不合判定テスト、予習シリーズ中のセレクション版の合不合判定テストという計3本の合不合判定テストに毎回取り組ませています。

つまり、3×6=18回分の合不合判定テストを解いてもらうのです。

これだけでもかなりの量の最良の入試演習問題集に取り組んだことになります。

ぜひ参考にして下さい。

8 四谷大塚のカリキュラムの欠点

さて、最後に、四谷大塚のカリキュラムの欠点を指摘させて下さい。

四谷大塚の場合、入試直前までヘビーな週テストが続きます

よって、過去問に取り組む時間がないという欠点があります

私どもの塾の場合、6年下半期のカリキュラムは夏期講習で終わらせて、9月からは過去問演習中心のカリキュラムとなりますので、問題はありません。

また、四谷大塚の準拠塾の中には、6年下半期は、学校別対策を行うために、6年下半期の週テストに参加しないという塾もあります。

四谷大塚生の場合は、保護者がこの欠点をカバーするしかないと思います

6年下半期の週テスト準備は最低限にして、過去問に取り組む時間を確保して下さい

9 予習シリーズの使い方

予習シリーズの使い方はお通いの塾に聞くのが一番だと思います。

それぞれの塾のカリキュラムに合った使い方がベストでしょう。

ただ、違いはそれほど大きくはないようです。


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