中学受験で3人に2人が第一志望校に受かる塾が教える【入試で実力を発揮するために夏にすべきこと】


0 はじめに

1 6年生の夏

2 5年生の夏

3 4年生の夏

動画はこちらからどうぞ

はじめに

今回は受験の正否を決する夏の過ごし方について書かせていただきます。

夏は天王山だと聞いて、若い頃はたんなる塾の宣伝なのだろうと思っていました。

しかし、経験を重ねるごとに、夏が天王山だというのはたんなる塾の宣伝であるだけでもないのだと思うようになってきました。

なお、夏が重要なのは6年生にとってだけではなく、4・5年生にとってもです。

その理由を以下で説明させていただいた上で、夏に最低限しておくべきことも書かせていただきますので、せひ最後までお読み下さい。

1 6年生の夏

まず6年生ですが、9月に入って学校が始まると、受験勉強のための時間が思ったほどとれません

これは大半の6年生にあてはまります。

まずもって、2学期は学校行事が多いのです。

保護者は学校行事より受験勉強に身を入れてほしいと考える方が多いでしょうが、子どもの考えは真逆です。

受験勉強から束の間でも解放されたいのか、必要以上に一生懸命に学校行事に取り組むことが多いのです。

また、2学期は学校があって疲れが蓄積する上に、入試はまだ先だという感覚があるため受験勉強に対するモチベーションも下がり気味になります。

大人は9月以降は入試直前だと感じるのですが、子どもは9月だと入試はまだまだ先だと考えるのです。

大人が何を言っても無駄ですので、9月以降には期待しすぎない方がよいでしょう。

ということは、入試直前期を除いて、6年生の夏はまとめて受験勉強ができる最後の機会となります

また、受験勉強の場合、勉強した成果はすぐにはあらわれません

勉強した成果があらわれるのには少なくとも半年はかかります。

つまり、入試で力を発揮するには、夏に勉強しなくてはならないのです

塾の夏期講習に参加せず、保護者が勉強をみたり、個別指導で弱点補強したりする方もいらっしゃいますが、やめるべきです。

経験上、そうした方法で第一志望校に受かった例はありません。

繰り返しになりますが、6年生の夏はまとまった勉強時間を確保できる最後の機会です。

9月からは思ったほど勉強時間を確保できません。

勉強量と成績は必ずしも比例しませんが、最低限の勉強量を確保する必要はあることは研究によって実証されています。

6年生の夏は塾に通わせて、まとまった勉強時間を確保することを再優先して下さい

次に大事なのは算数の力をできる限りつけておくことです

9月から過去問に取り組み始める方が多いと思います。

過去問演習を有益なものにするために、過去問演習を始めるまでに算数だけでもできる限り力をつけておいた方がよいでしょう。

また、算数の力をつけるには時間がかかります

苦手教科が算数だけで、算数の成績だけを上げればよいというのなら、9月からでもどうにかなるかもしれません。

しかし、普通は算数に集中できる状況にはないと思います。

だとすれば、夏の終わりまでにできる限り算数の力をつけておくべきです。

理科・社会の知識固めも始めなければいけない時期にさしかかってはいます。

しかし、理科・社会の方が算数より勉強の成果が短期間で出やすいのは間違いありません。

また、夏に苦手分野を克服しようと考えてる方も多いかもしれません。

しかし、別の記事で述べましたように、苦手分野は夏だけでは克服できません。

苦手分野は夏に集中して取り組むのではなく、入試までという長いスパンで克服しようとすべきです。

夏に最も重視しなければいけないのは理科・社会でも苦手分野でもなく、算数です

2 5年生の夏

次に5年生ですが、5年生の夏は、ある意味、6年生の夏以上に重要です

4年生のスタート時に偏差値が50以下で最終的に御三家などの最難関校に受かった子は少なくありません。

経験上、そうした子のほとんどは5年生の夏前後に成績を大きく伸ばしています。

よって、伸び盛りの夏にしっかり勉強すべきでしょう

また、四谷大塚のテキストを使っている場合、夏期講習は必須です

夏期講習の算数の教材に最重要単元が集められているからです。

夏期講習から比が導入されます

念のためですが、中学受験の場合、方程式を使う代わりに、比を使います。

簡単に言いますと、例えば、2xを②などとして、比で問題を解くのです。

どれぐらい比を使いこなせるようになるかで、第一志望校をどのレベルの学校にするかが決まってくるとまで言っていいでしょう。

比はそれぐらい重要なのです。

また、多くの塾では、9月から社会で最も重要な分野である歴史の授業が始まります。

社会の入試問題では3分の1が地理、4割が歴史、4分の1が公民となっています。

しかも、歴史は、資料や地図を読み取らなくてはならない地理の問題と比べ、得点のとりやすいストレートな問題が出題されます。

歴史は社会で得点をかせぐべき分野なのです

よって、9月から本格的に歴史の授業が始まる前に、歴史の学習マンガを読ませておいて下さい

学習内容が頭に入りやすくなります。

3 4年生の夏

4年生は、夏に限らず、受験勉強を継続させ、学習習慣を身につけさせることが何よりも大事です

よって、必ず夏期講習に通いましょう

夏に夏期講習に通わず、受験勉強を継続させるのはなかなか難しいと思います。

4年生は夏期講習に通わない方もいるのですが、例外なく2学期から成績を下げています。


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